レッグプレスは、太もも・お尻・内ももを効率よく鍛えられる人気のマシンです。スクワットよりも腰への不安が少なく、フォームを覚えれば女性のボディメイクや筋トレ初心者にも取り入れやすい種目です。
一方で、レッグプレスはフォームが崩れていても重量だけは伸びやすいという注意点もあります。重さを追いすぎると、膝や腰に負担がかかったり、浅い可動域で「効いているつもり」になったりすることもあります。
この記事では、レッグプレスの正しい使い方、脚やお尻に効かせるコツ、足の置き方、男女・体重別の目標重量、よくあるNGフォームまで分かりやすく解説します。

レッグプレスで一番大事なのは重量よりフォーム
レッグプレスで大切なのは、いきなり重い重量を扱うことではありません。まず意識したいのは、次の3つです。
- お尻・腰がシートから浮かないこと
- 膝がつま先と同じ方向に動くこと
- 反動を使わず、深く・ゆっくり下ろせること
ACE Fitnessのレッグプレス解説でも、背中と仙骨を背もたれにつけ、かかとを浮かせず、膝をロックしないことが基本とされています。特に腰が丸まるほど深く下ろすのは避け、コントロールできる範囲で行うことが大切です。
レッグプレスで鍛えられる筋肉
レッグプレスは、膝と股関節を同時に使う多関節種目です。主に太もも前、お尻、太もも裏、内ももを鍛えられます。
| 部位 | 主な働き | 見た目への効果 |
|---|---|---|
| 大腿四頭筋 | 膝を伸ばす | 太もも前・膝上の引き締め |
| 大臀筋 | 股関節を伸ばす | ヒップアップ・後ろ姿改善 |
| ハムストリングス | 股関節伸展を補助 | 太もも裏の引き締め |
| 内転筋 | 脚を内側に寄せる | 内ももラインの引き締め |
| ふくらはぎ | 足首の安定 | 下半身の安定感アップ |
ただし、ハムストリングスや大腿直筋をピンポイントで鍛えたい場合は、レッグカールやレッグエクステンションなどの単関節種目を組み合わせるとより効果的です。
レッグプレスの正しい使い方
まずシートに深く座り、背中とお尻をしっかりシートにつけます。足は肩幅〜やや広めに置き、つま先は少し外向きにします。膝は必ずつま先と同じ方向へ動かしましょう。
スタート位置では、膝がだいたい90度前後になるようにシートを調整します。深く曲げたときにお尻が浮く、腰が丸まる、太ももがお腹に強く当たる場合は、深く下ろしすぎです。
- 背中とお尻をシートに固定する
- 足裏全体をプレートにつける
- 2〜3秒かけてゆっくり下ろす
- 反動を使わず足裏全体で押す
- 膝を伸ばし切らず、少し余裕を残して止める
押すときは、つま先だけ・かかとだけではなく、親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点で押すイメージです。膝を完全に伸ばし切ると筋肉の力が抜けやすく、膝関節にも負担がかかりやすいため注意しましょう。
足の置き方で効く部位を変えるコツ
レッグプレスは足の置き方によって、太もも前・お尻・内ももへの効き方を少し変えられます。ただし、完全に筋肉を分離できるわけではないため、「狙いを少し変える」くらいに考えるのが現実的です。
| 足位置 | 狙いやすい部位 | 注意点 |
|---|---|---|
| 中央・肩幅 | 太もも前+お尻 | 初心者はまずここから |
| やや低め | 太もも前 | 膝に違和感がある人は無理しない |
| やや高め | お尻・太もも裏 | 腰が丸まらない範囲で深く下ろす |
| やや広め | お尻・内もも | 膝が内側に入らないようにする |
| 狭め | 太もも前・外側 | 高重量では膝がブレやすい |
ヒップアップを狙うなら、足はやや高め・やや広めがおすすめです。膝を曲げたときにお尻がストレッチされる感覚があり、腰が丸まらない深さで行いましょう。
目的別の回数・セット数
筋肥大やボディメイクでは、きれいなフォームで8〜15回できる重量が使いやすいです。初心者は高重量よりも、まずは可動域とテンポを安定させることを優先しましょう。
| 目的 | 重量感 | 回数 | セット数 | 休憩 |
|---|---|---|---|---|
| フォーム習得 | 余裕あり | 12〜15回 | 2〜3セット | 60〜90秒 |
| 引き締め・ボディメイク | 最後2〜3回がきつい | 10〜15回 | 3〜4セット | 60〜120秒 |
| 筋肥大 | 最後1〜2回がかなりきつい | 8〜12回 | 3〜5セット | 90〜150秒 |
| 筋力アップ | 高重量 | 5〜8回 | 3〜5セット | 2〜3分 |
脂肪を落としながら筋肉を残したい人は、10〜12回×3セットを基本にするのがおすすめです。余裕がある日は4セット目を追加すると、ボリュームを増やしやすくなります。
男女・体重別の目標重量
レッグプレスの重量はマシンの種類によって大きく変わります。ここでは、Strength Levelのスレッド式レッグプレス基準を参考に、1回だけ挙げられる最大重量、いわゆる1RMの目安を紹介します。
| 女性体重 | 初心者 | 初級者 | 中級者 |
|---|---|---|---|
| 50kg | 29kg | 63kg | 112kg |
| 55kg | 34kg | 69kg | 121kg |
| 60kg | 38kg | 76kg | 129kg |
| 65kg | 43kg | 82kg | 137kg |
| 男性体重 | 初心者 | 初級者 | 中級者 |
|---|---|---|---|
| 60kg | 59kg | 104kg | 165kg |
| 70kg | 78kg | 129kg | 196kg |
| 80kg | 97kg | 153kg | 225kg |
| 90kg | 115kg | 176kg | 252kg |
これはあくまで1RMの目安です。普段のトレーニングでは、この70〜80%程度を10回前後できる重量として考えると使いやすいでしょう。
重量を増やすタイミング
重量は、急に増やすよりも少しずつ上げるのが安全です。おすすめは、同じ重量で10回×3セットを目標にし、次に12回×3セットを目指す方法です。12回×3セットできるようになったら、次回は5kg前後アップして、また8〜10回から始めます。
例として、50kgで10回×3セットができたら、次は50kgで12回×3セットを目標にします。それができたら55kgに上げ、55kgで8〜10回×3セットから再スタートします。
よくあるNGフォーム
- 膝をロックする:筋肉のテンションが抜け、膝に負担がかかりやすい
- お尻が浮く:下ろしすぎ・重すぎ・シート角度が合っていない可能性あり
- 可動域が浅すぎる:高重量でも筋肉への刺激が弱くなりやすい
- 膝が内側に入る:膝は常につま先と同じ方向へ動かす
- 反動で跳ね返す:関節や腱に負担が逃げやすい
痛みがある場合は無理に続けず、重量を下げるか、ジムのスタッフやトレーナーにフォームを確認してもらいましょう。
レッグプレスをメニューに入れるなら
脚やお尻を引き締めたい人は、レッグプレスだけでなく、ヒップアブダクションやレッグカールを組み合わせるとバランスよく鍛えられます。
| 目的 | おすすめメニュー |
|---|---|
| お尻・脚やせ寄り | レッグプレス10〜12回×3セット、ヒップアブダクション12〜20回×3セット、レッグカール10〜15回×3セット |
| 太もも前・代謝アップ寄り | レッグプレス8〜12回×3〜4セット、レッグエクステンション10〜15回×2〜3セット、有酸素10〜20分 |
| 全身リコンプ向け | レッグプレス10回×3セット、ラットプルダウン10回×3セット、チェストプレス10回×3セット、体幹5〜10分 |
まとめ:レッグプレスは丁寧に行えば脚とお尻に効く優秀マシン
レッグプレスは、脚とお尻を安全に高重量で鍛えやすい優秀なマシンです。特に女性のボディメイクでは、スクワットより腰への不安が少なく、太もも前・お尻・内ももを狙いやすいのが魅力です。
ただし、重量だけを追うと、腰が丸まる、膝が内側に入る、可動域が浅くなるなどの失敗につながりやすくなります。まずは腰が丸まらない深さ、膝がブレない足位置、ゆっくり下ろすテンポを優先しましょう。
女性55kg前後なら、まずは50〜60kgで10〜12回をきれいに3セット。そこから70kg×10回、最終的に80〜90kg×8〜10回を丁寧なフォームで行えるようになると、ボディメイク目的としてはかなり良いレベルです。
レッグプレスは、正しいフォームで続ければ脚やお尻のラインを変える強い味方になります。重さよりも「効いている感覚」と「安全なフォーム」を大切に、少しずつレベルアップしていきましょう。
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