Graff(グラフ)徹底ガイド|ダイヤモンドが主役の超ハイジュエラーの魅力と、年代別・顔タイプ別の選び方

ハイブランド

Graff(グラフ)は、ここまで出てきたブランドの中でも
「ダイヤそのものの美しさで勝負する、イギリス発の超ハイジュエラー」という立ち位置のブランドです。

カルティエTiffanyが「デザインとブランドストーリーのバランス型」だとすると、
Graffはもっと“石オタク寄り”“コレクター寄り”の世界観に近いイメージ。

この記事では、

  • Graffというブランドの成り立ち・特徴
  • 代表的なコレクションとそれぞれのイメージ
  • 年代別(10代〜60代)Graffとのリアルな付き合い方
  • 顔タイプ×骨格7タイプ別、似合いやすいコレクション
  • 婚約・結婚・記念日・フォーマルなどシーン別の選び方

を、他ブランドと同じく整理していきます。


1. Graffってどんなブランド?

1-1. 歴史・ポジション

  • 1960年、ロンドンで宝石商 Laurence Graff(ローレンス・グラフ)が創業したイギリスのハイジュエラー
  • 10代で宝石商に弟子入りし、若くしてロンドンでも有数のジュエラーとして成功。
  • 603ctの「Lesotho Promise」、302.37ctの「Lesedi La Rona」、23.88ctの「Graff Pink」など、歴史級の巨大ダイヤを買い付けてカットしてきた“伝説級のダイヤモンドハンドラー”として知られる。

1-2. ブランドの特徴

  • 「Design around the stone(まず石ありきでデザインする)」という哲学が核。
  • ダイヤモンドのサイズ・形・色・カットを最大限生かすために、デザインはあくまで“脇役”というスタンス。
  • 自社で採掘〜カット〜製造まで垂直統合しており、「ダイヤの人生のすべての段階に関わる」ブランドとも評される。
  • ロンドン・メイフェアの工房には50人以上の職人が在籍し、クラシカルなクラフトマンシップと3Dスキャンなどの最新技術を組み合わせてジュエリーを制作。

1-3. 価格帯とリアルな立ち位置

  • 基本的にはかなり高価格帯のハイジュエラー
  • ただし、Wild FlowerやTilda’s Bowの一部などは、ペンダントで1万ドル前後〜のレンジから展開されていて、Graffの中では「比較的エントリー寄り」なラインも存在。
  • イメージとしては、「日常的にポンポン買う」ブランドではなく、婚約・結婚・節目の記念日・一生モノの自分投資として向き合うブランドです。

2. Graffの代表的コレクション・人気ライン

2-1. ブライダル:Promise / Icon / Flame / Laurence Graff setting など

婚約・結婚の核になるライン。

  • Promise(プロミス)
    センターダイヤ+両サイドにバゲット or ペアシェイプのサイドストーンを配した、クラシックな3ストーン系。
  • Icon(アイコン)
    センターストーンをパヴェダイヤのハロー(取り巻き)で囲んだ人気デザイン。ラウンド・オーバル・ペアなどカット違いで展開。
  • Flame(フレイム)
    「炎」をイメージした、ダイヤ敷きつめのアームが特徴。100ct級のFlame diamondにインスパイアされたというストーリーを持つ華やかライン。
  • Laurence Graff setting / Laurence Graff Signature
    創業者へのオマージュ的シリーズ。カットのファセットを意識した幾何学的デザインと、重ね付けしやすいシグネチャー・ウェディングバンドがセット展開。
  • Spiral(スパイラル)
    バンドがらせん状にカーブし、「永遠の愛」を象徴するリング。ウェディングバンドとしての提案が多いライン。

ざっくりイメージすると…
Promise=3ストーン王道/Icon=人気のハロー/Flame=華やかパヴェ/Laurence Graff=通好みの幾何学、という覚え方をしておくと選びやすいです。



2-2. Wild Flower(ワイルドフラワー)

“自然の庭”がテーマの、モダンなフラワージュエリー。

  • 「伝統から解き放たれた現代的な花の再解釈」というコンセプトで、自由・自己表現・プレイフルさを象徴するシリーズ。
  • 4種類のフラワーモチーフをベースに、ソロ・トリオ・クラスター・ライン状など、重ね付け前提の設計になっている。
  • 公式オンラインでも、リング・ブレス・ペンダントがGraffにしては比較的手が届きやすいレンジから展開されているエントリー寄りコレクション。

似合いやすいタイプ(目安)

  • 顔タイプ:フェミニン/ソフトエレガント/キュート
  • 骨格7タイプ:ロマンティック/ソフトクラシック/ラブリー


2-3. Butterfly(バタフライ)

Graffを象徴するアイコンモチーフのひとつ。

  • 1975年に初登場して以来、ペンダント・ピアス・ウォッチ・ブローチなど、さまざまな形で展開されてきた“長寿モチーフ”。
  • 誕生50周年コレクションでは、蝶の羽ばたきをダイヤの光と立体的なセッティングで表現したハイジュエリーが登場。

イメージ

  • 喜び・再生・魂のメッセンジャーなど、スピリチュアルな意味合いも持つモチーフ。
  • フォーマル〜パーティ向きの“ザ・絵になるジュエリー”というポジションです。


2-4. Tilda’s Bow(ティルダズ・ボウ)

“結びたてのリボン”を、そのままダイヤと地金で凍結させたようなフェミニンライン。

  • 「女性がドレスや髪のリボンを結び終えた瞬間」の、流れるようなラインを再現したデザイン。
  • バゲットカットとラウンドブリリアントカットのダイヤを組み合わせ、しなやかなリボンの曲線を立体的に描いている。
  • ネックレス・リング・ピアス・ブレスレットなど、一式でコレクションしやすいラインナップ。

イメージ

  • エレガント・フェミニン・少し甘めだけど大人っぽい。
  • 小ぶりペンダントは毎日使い、大ぶりネックレスは“ドレス用ハイジュエリー”という住み分けがしやすいシリーズです。

2-5. Threads(スレッズ)

「デジタルなつながり」をイメージした、幾何学系モダンジュエリー。

  • 直線的なラインが交差する、格子状(ラティス)構造にパヴェダイヤを敷き詰めたコレクション。
  • ペンダント・ピアス・リング・ブレス・ロングネックレスなどバリエーション豊富で、ミニサイズからハイジュエリー級まで幅広い。

イメージ

  • 近未来・アート・都会的なムード。
  • 直線顔+ストレート体型の人がつけると、一気に洗練されて見えやすいデザインです。

このほか Tribal(トライバル)、Spiral(スパイラル)など抽象モチーフ系もあり、
「花・リボンなどナチュラル系」「Threadsのような幾何学系」という二軸で捉えると、Graff全体が把握しやすくなります。



3. 年代別(10代〜60代)Graffの選び方

価格帯的に、現実的な購入ゾーンは20代後半〜60代ですが、
「もらう・受け継ぐ」まで含めて年代別に整理します。

3-1. 10代

  • 自分で買うより、祖父母や親からのファミリージュエリーとして受け継ぐケースが現実的。
  • 「いつか欲しい指名ブランド」として憧れの対象になりやすい年代。

選ぶなら

  • 将来も使いやすい小さめダイヤペンダント(Wild Flowerミニ、Tilda’s Bowミニなど)。

3-2. 20代

後半〜で婚約・結婚を意識し始める層。

Graffとのいちばんリアルな接点は、やはり婚約指輪をどこで買うか問題です。

おすすめ方向性

  • クラシック派:Promise(3ストーン)/Icon(ハロー)/Flame(パヴェアーム)
  • ロマンティック派:Tilda’s BowリングやWild Flowerリングを、婚約またはアニバーサリーリングとして。

ポイント

  • 社会人なりたて〜中盤は、使いやすい小〜中サイズが現実的。
  • 「婚約リングは別ブランド、アニバーサリーでGraffデビュー」という組み立てもよくあるパターンです。

3-3. 30代

結婚・出産・昇進・子どもの行事など、ライフイベントラッシュ期。

選び方

  • すでに婚約指輪がある場合:Wild Flower/Tilda’s Bow/Butterflyでネックレスやピアスを足し、“セットアップ化”していく。
  • フルタイムの仕事+子育てなら:引っかかりの少ないThreadsミニペンダント・ブレスレットなど、日常使いしやすいものを軸にする。

3-4. 40代

仕事も家庭も「中枢」にいる年代。

選び方

  • 会食やフォーマルのために、Tilda’s Bow/Wild Flowerの少しボリュームのあるネックレスを1本。
  • 耐久性も欲しい“頼れる一本”として、ThreadsやSpiral系の存在感あるリング・ブレスレットを検討。

ポイント

  • 首や手元にボリュームが出てくるので、「華奢すぎる」より中〜大サイズの方がバランスが良くなることが多い世代です。

3-5. 50代

子どもの受験・結婚、自分の役職・退職など、節目ラッシュ期その2。

選び方

  • 10周年・20周年結婚記念に、ButterflyやTilda’s Bowのボリュームネックレスorイヤリング
  • Right-hand ring(右手用の自分ご褒美リング)として、PromiseやIconの大きめカラットを検討するのも◎。

3-6. 60代以上

還暦・古希・金婚式・退職など、「総仕上げジュエリー」を考えるゾーン。

選び方

  • Butterfly/Wild Flower/Tilda’s Bowのハイジュエリー寄りピースで、ジャケットに映えるネックレス&イヤリングセットを完成させる。
  • 将来、子や孫に譲る前提で、世代を超えて似合うクラシックモチーフ(花・蝶・リボン)を選んでおくと安心。

4. 顔タイプ×骨格7タイプ別:Graffが似合うパターン(目安)

ここからは、一般的な「顔タイプ診断+骨格7タイプ」の考え方を、
Graffの代表的コレクションに当てはめた目安です。

4-1. Wild Flower / Butterfly / Tilda’s Bow(曲線フェミニン系)

花・蝶・リボンなど、曲線フェミニン系モチーフ。

似合いやすい顔タイプ

  • フェミニン
  • ソフトエレガント
  • キュート/アクティブキュート

似合いやすい骨格7タイプ

  • ロマンティック
  • ラブリー
  • ソフトクラシック
  • ストレートクラシックでも、サイズをやや大きめにするとバランス◎

こんな人におすすめ

  • 「柔らかい&上品」な印象を強みにしたい
  • セレモニーや華やかな場で“写真映え”するジュエリーが欲しい

4-2. Threads / Spiral / Laurence Graff setting(直線・幾何学系)

直線・幾何学・建築的なラインのコレクション。

似合いやすい顔タイプ

  • クール
  • エレガント
  • クールカジュアル
  • フレッシュ

似合いやすい骨格7タイプ

  • ストレートクラシック
  • ドラマティック
  • ハイファッション
  • カジュアル

こんな人におすすめ

  • モダン・都会的・ミニマル寄りの服が多い
  • 黒・ネイビー・グレーなど無彩色コーデに、ジュエリーで光を足したい

4-3. Promise / Icon / Flame(ブライダル系)

ブライダル系は基本的にほぼ全顔タイプOKですが、
似合わせのコツはこんな感じです。

  • 直線顔&ストレート体型
    Promise(バゲットサイド)やLaurence Graff settingなど、直線的なサイドストーンや幾何学構造が得意。
  • 曲線顔&ウェーブ体型
    Iconのハロー、Flameのパヴェアームなど「キラキラ感+曲線」が強いデザインが相性◎。

5. シーン別:Graffジュエリーの選び方

5-1. 婚約指輪

候補のざっくり整理

  • 王道クラシック派
    ・Promise(ラウンド+バゲットorペアサイド)
    ・シンプルソリテール系のLaurence Graff setting
  • 華やか派
    ・Icon(ハロー)
    ・Flame(パヴェアーム)
  • ロマンティック派
    ・Tilda’s Bow/Wild Flowerのリングを婚約 or アニバーサリーリングとして

決めるときのポイント

  1. 石の形:ラウンド/オーバル/ペアシェイプ/エメラルドなど
  2. フレーム:ソリテール/ハロー/3ストーン/リボン/フラワー
  3. 日常のつけやすさ:高さ・引っかかり・職場の雰囲気(華やかOKか)

5-2. 結婚指輪・アニバーサリーバンド

  • Laurence Graff SignatureバンドやSpiralバンドなど、幾何学パターンやスパイラル形状のマリッジバンドが定番。
  • 地金だけのシンプルなバンド〜フルパヴェまで幅があり、婚約リングと重ねて一体感が出るような設計になっていることが多いです。

5-3. 入園・入学・フォーマル行事

「ブランドロゴは控えめに、でも質感はちゃんと良くしたい」場面。

おすすめ

  • 小さめWild Flowerペンダント+ピアス
  • Tilda’s Bowミニペンダント(控えめだけど、良く見ると凝ったデザイン)

ポイント

  • 校風的に派手NGな場合は、ボリューム控えめのペンダント+小粒ピアスで十分華やか。
  • Butterflyの大ぶりピースは、学校行事というよりパーティ向きです。

5-4. 誕生日・結婚記念日・自分へのご褒美

  • 10周年・20周年結婚記念:Tilda’s Bow/Butterflyのネックレス or イヤリングセット。
  • 30・40・50歳など節目の誕生日:自分用Right-hand ringとして、Icon/Promise/Threadsリングなどを1本。

5-5. 還暦・退職・“一生モノの総仕上げ”

おすすめ

  • Butterfly or Wild Flowerのハイジュエリーネックレス+イヤリング(ジャケット・ドレスに映えるセット)。
  • Tilda’s Bowのボリュームネックレス(デコルテを主役にできる1本)。

ポイント

  • 将来、娘や孫に譲ることも想定して、「誰がつけても美しい花・リボン・蝶などのクラシックモチーフ」を選んでおくと安心です。

6. Graffで失敗しにくいチェックリスト

  1. まずシーンとカテゴリを決める
    婚約/結婚/アニバーサリー/自分ご褒美/フォーマル用…
    → ここが決まると、「ブライダル系」か「ファッション・ハイジュエリー系」かが一気に絞れます。
  2. 自分が“直線寄りか曲線寄りか”を意識する
    ・直線・クール系 → ThreadsLaurence Graff settingSpiral
    ・曲線・フェミニン系 → Wild FlowerTilda’s BowButterfly
  3. ライフスタイルと子どもの有無で“高さ・引っかかり”を考える
    乳幼児期は、爪高めリングよりもネックレス・ピアスが安全。
    PC作業が多いなら、リングは高さ控えめ・肩の低いセッティングを。
  4. “一生モノ”は、過度にトレンドに寄りすぎないデザインを選ぶ
    PromiseIconTilda’s BowButterflyWild Flowerあたりは、
    モチーフは華やかでも、ジュエリーとしては普遍的な美しさを意識したラインなので、長く付き合いやすいです。

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