「ティアラ」「フランス宮廷」「愛の象徴ジュエリー」。
この3つのキーワードがぎゅっと詰まったブランドが、フランス発のハイジュエラーChaumet(ショーメ)です。
カルティエやヴァンクリ、ティファニー、グラフなどと並ぶ名門ですが、その中でもショーメならではの強みは、
「フランス宮廷のティアラ文化」×「愛や絆を表現するストーリー性」にあります。
この記事では、ショーメが気になっている方に向けて、
- ブランドの特徴・立ち位置
- 代表的コレクションと人気アイテム
- 年代別(10代〜60代)の選び方
- 顔タイプ×骨格7タイプ別「似合いやすいライン」
- シーン別(婚約・仕事・子どもの行事・記念日など)の選び方
- 失敗しにくいショーメの選び方チェックリスト
まで、まとめてわかるように整理しました。
「初ショーメを何にしよう?」「婚約指輪はショーメが候補」という方は、ぜひ保存しながら読んでみてくださいね。
1. Chaumet(ショーメ)ってどんなブランド?
フランス宮廷に愛された「ティアラの名門」
ショーメのルーツは、1780年のパリ。創業者のマリー=エティエンヌ・二トーは、マリー・アントワネット付きジュエラーに弟子入りしたのち、自身のメゾンをスタートさせました。
その後、ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの御用達ジュエラーとなり、帝冠やティアラ、セレモニージュエリーを多数制作。
「帝政フランスのジュエラー」として名声を確立し、現在もティアラのアーカイブ数は世界トップクラスと言われています。
1907年から本店を構えるのは、パリ・ヴァンドーム広場12番地。
ハイジュエラーがひしめくヴァンドームの中でも、歴史ある老舗のひとつです。1999年にはLVMHグループに入り、アジア(特に日本・中国)にも積極展開している、「伝統×モダン」なハイジュエラーと言えます。
ショーメは「感情・愛のジュエラー」
ショーメはしばしば、「joaillier des sentiments(感情・愛のジュエラー)」と表現されます。
愛情・友情・家族の絆など、人と人とのつながりをモチーフにしたジュエリーが多く、ストーリー重視で選びたい方にはぴったりのブランドです。
ショーメの世界観をつくる「3本柱」
ショーメの世界観を理解するうえで、特に重要なのが次の3コレクションです。
- Liens(リアン):結びつき・ご縁・絆を表現するクロスモチーフのジュエリー
- Joséphine(ジョゼフィーヌ):ティアラ由来のV字ライン&ペアシェイプが特徴のクラウン系コレクション
- Bee de Chaumet(旧 Bee My Love):蜂&ハニカム(六角形)モチーフのモダンな地金ジュエリー
この3つにブライダル専用のデザイン(Torsade, Frisson, Classiques など)が加わり、ショーメの全体像が見えてきます。
2. 代表的コレクションと人気アイテム
2-1. Liens / Jeux de Liens / Jeux de Liens Harmony
「ショーメ=絆のジュエリー」と言えばリアン、と言ってもいいほどブランドの顔になっているコレクションです。
1977年に登場した「Lien」リングが原点で、センターにクロスするリンク(結び目)モチーフを配したシンプルなリングから始まりました。そこから派生して、
- Liens(リアン):直線的でグラフィカルなリンクモチーフのリング・ペンダント
- Jeux de Liens(ジュ ドゥ リアン):×(クロス)モチーフをカラーストーン×ダイヤで遊び心たっぷりに表現
- Jeux de Liens Harmony:裏に名前や日付を刻印できる円形メダルタイプの“お守りペンダント”
「リンク(結び目)」や「円(ハーモニー)」のモチーフで、
愛情・友情・家族とのつながりを表現するタリスマンジュエリーという位置づけです。マラカイト・ラピスラズリ・ターコイズなどのカラーストーン×ピンクゴールドのペンダントは、20〜30代女性に特に人気。
中でも、Jeux de Liens Harmony ペンダントは、裏面に刻印ができるため誕生日・結婚記念日・出産祝いなど、ギフトの定番として定着しています。
2-2. Joséphine(ジョゼフィーヌ)
「指先に小さなティアラをのせたような」雰囲気で知られるのが、ジョゼフィーヌ コレクションです。
2010年に誕生したこのラインは、ショーメ初期の大顧客でありナポレオンの妻でもあった皇后ジョゼフィーヌへのオマージュとして生まれました。
ティアラ(ダイアデム)のV字シルエットと、しずく形のペアシェイプの宝石を、小さなリングやネックレスに落とし込んだデザインが特徴です。
ブライダルラインでは、
- Amour d’Aigrette
- Aigrette / Aigrette Impériale
- Éclat Floral
- Triomphe de Chaumet など
ティアラ風のV型ソリテールがずらりと並び、ショーメのメインエンゲージラインとして位置づけられています。
「愛を冠(クラウン)する – Crown your love」というスローガンどおり、プリンセス気分で婚約指輪を選びたい方にぴったりのコレクションです。
2-3. Bee de Chaumet(旧 Bee My Love)
蜂×ハニカム(六角形)のモチーフが目を引く、モダンな地金ジュエリーラインがBee de Chaumetです。
2011年に誕生した「Bee My Love」コレクションを前身とし、ナポレオンの帝政の象徴である蜂と、その巣であるハニカム(六角形)をグラフィカルに再解釈したデザインになっています。現在は名称がBee de Chaumetに変わり、18Kローズ/イエロー/ホワイトゴールドでリング・ブレス・ペンダント・イヤリングが展開されています。
鏡面仕上げのハニカムセルとダイヤモンドが交互に並ぶことで、肌の上で光を反射し、
「面で輝く」モダンなジュエリーに。六角形の特別なダイヤカット「Taille Impératrice(エンプレス・カット)」を用いたバリエーションもあり、こだわり派にも人気です。
ミニマルでありながらクラシカルな雰囲気もあるため、結婚指輪風にペアで重ねたり、ユニセックスに楽しんだりしやすいのも魅力です。
2-4. その他:ブライダル&クラシックライン
ブライダルでは、上記3コレクション以外にも、
- Torsade de Chaumet(トルサード):ねじれモチーフの流れるようなライン
- Frisson(フリソン):きらめきやときめきの波をイメージしたデザイン
- Les Classiques / Les Éternelles / Sérénade:王道ソリテール&シンプルバンド
といった「一生使えるシンプル寄りのエンゲージ/マリッジリング」も揃っています。
「ブランドらしさ+シンプルさ」のバランスで選びたい方は、ジョゼフィーヌとこれらのクラシックラインを比較してみると、自分の好みが見えやすくなります。
3. 年代別(10代〜60代)ショーメの選び方
ショーメは価格帯的に「20代後半〜」がリアルな購入ゾーンですが、
プレゼントや憧れも含めて、年代別のおすすめの軸を整理してみます。
10代:憧れブランドとして触れておく時期
10代でショーメを自分で購入するケースは多くありませんが、
「いつか欲しい憧れブランド」として知っておく世代です。
- 祖母・母から受け継ぐLiensリングやペンダント
- 記念のお守りとして、小ぶりのJeux de Liensペンダント
この時期は頻繁に使うというより、「人生の節目にずっと持っていたいお守り」としての位置づけがおすすめです。
20代:初ショーメ&婚約の入口世代
就活・社会人デビュー・恋愛・婚約準備…と、ライフイベントがぎゅっと詰まっている20代。
「初めてのショーメ」として選ぶなら、
- Jeux de Liens Harmony ペンダント(PG×ターコイズ/ラピス/マラカイトなど)
- Bee de Chaumet 細身リング(地金のみ or 小粒ダイヤ)
あたりが定番です。
婚約を意識し始めたら、Joséphine Aigrette系のV字エンゲージリングを試着候補に入れてみるのも◎。
20代前半はネックレス・ブレスレット中心のさりげないアイテムでOK。
「まだ婚約指輪は先だけど、ショーメらしさを感じたい」という場合は、まずリアンやハーモニーで“絆ジュエリー”から世界観に触れてみるのがおすすめです。
30代:結婚・仕事・子どもの行事ラッシュ世代
30代は、結婚・出産・昇進・子どもの入園〜入学など、フォーマルシーンが一気に増える時期です。
- 婚約指輪
・プリンセス感重視 → Joséphine Aigrette / Amour d’Aigrette
・シンプルクラシック派 → Torsade / Frisson / Les Classiques など - 結婚指輪
・王道バンド → Les Classiques 系のシンプルバンド
・少し遊び心 → Bee de Chaumet 細身ハニカムリングをペアで
仕事や子育ての日常使いには、Liens Evidence リングやJeux de Liens Harmonyペンダントなど、
「つけっぱなしにしていても浮かないお守りジュエリー」がとても重宝します。
40代:きちんとしたジュエリーを揃えたい時期
40代になると、「一生使えるきちんとしたジュエリー」に目が向きやすくなります。
- フォーマル用に:Joséphineのネックレス/リングでクラウンラインを一本
- デイリー格上げ用に:Bee de Chaumetの中〜太めリングやブレスレット(YG/PG×ダイヤ)
- 存在感のあるハーモニーメダル:Jeux de Liens Harmonyの大きめサイズ
顔立ちや体型にボリュームが出てくる時期なので、若い頃より少し存在感のあるサイズ感を選んだ方がバランスよく見えます。
50代:節目の多い世代にふさわしい「セット使い」
子どもの受験・卒業・結婚、自分自身の役職や退職など、人生の節目が多い50代。
おすすめは、「どんな式典にも出せるセット」を1組持っておくことです。
- Joséphine または Bee de Chaumet のネックレス+イヤリング/ピアスのセット
- 結婚10周年・20周年記念に、Liens d’Amour や Liens Evidence のダイヤ多めリング
60代以上:一生モノの総仕上げ&継承を視野に
還暦・古希・金婚式・退職など、「一生モノの総仕上げ」を意識する世代。
ジャケットやきれいめワンピースが増えるので、
- Joséphine のボリュームネックレス&イヤリング
- Bee de Chaumet の幅広バングルやカフ
など、「一つつけるだけで全身が決まる」主役ジュエリーが活躍します。
将来、娘や孫に譲ることを考えるなら、リアン/クラウン/ハニカムなど、世代を超えて愛される普遍的なモチーフを選ぶと安心です。
4. 顔タイプ×骨格7タイプ別:似合いやすいショーメのライン
ここでは公式理論ではなく、「直線/曲線」「ボリューム」の観点から、顔タイプ・骨格タイプとショーメの相性をざっくりイメージしてみます。
A. 曲線顔(フェミニン・ソフトエレガント・キュート)× ウェーブ寄り骨格
ロマンティック/ラブリー/ソフトクラシックなど、曲線が多く華奢なラインの方には、
- Jeux de Liens / Jeux de Liens Harmony(丸やクロスの柔らかいモチーフ)
- Joséphine(ペアシェイプが効いた、曲線強めのV字クラウン)
がおすすめ。
顔まわりが柔らかいので、カーブがあるモチーフ+小〜中サイズのダイヤが得意です。
特にハーモニーメダルは、「曲線顔×ウェーブ体型」の定番似合いアイテムになりやすいライン。
B. 直線顔(クール・エレガント)× ストレート/クラシック骨格
骨格ストレートやクラシックで、顔立ちもスッキリ直線的な方には、
- Liens Evidence(直線的なリンクモチーフ)
- Bee de Chaumet のハニカムリング・ブレス(幾何学ライン)
- Joséphineの中でもシャープなVラインが強いモデル
のような線や面がはっきりしたデザインがよく似合います。
幾何学的なハニカムやクロスリンクは、顔立ちのシャープさを引き立て、全体をスタイリッシュに見せてくれます。
C. フレッシュ/クールカジュアル × カジュアル骨格
カジュアルな服装が多く、シンプルなデザインが似合うタイプには、
- Jeux de Liens Harmonyの小サイズメダル(Tシャツやニットに馴染みやすい)
- Bee de Chaumet 細身リング(YG/PGのシンプルなものはデニムとも好相性)
といった「ロゴ感控えめで、形でブランドがわかる」程度のアイテムがおすすめ。
あまり大ぶりにせず、さらっと1点だけ足すイメージで選ぶと、こなれ感のあるコーデに仕上がります。
D. ドラマティック/ハイファッション系(存在感強め)
顔立ちや骨格に迫力があり、ボリュームのあるジュエリーにも負けないタイプには、
- Bee de Chaumetの幅広リングやカフ
- Joséphineのティアラ風ハイジュエリー寄りネックレス
のように、少し「やり過ぎ?」と思うくらいのクラウン・ハニカムボリュームでも、
ドレスアップ時にはむしろちょうど良く映えます。
パーティやホテルディナーなど、非日常の華やかなシーンと相性抜群です。
5. シーン別:ショーメの選び方
5-1. 婚約・結婚
婚約指輪をショーメで選ぶなら、
- ティアラ系が好き → Joséphine(Amour d’Aigrette, Aigrette, Éclat Floral など)
- シンプルソリテール派 → Frisson / Torsade / Les Classiques 系
結婚指輪では、
- 王道バンド派:Les Classiques 系の細身バンド
- 少し遊び心派:Bee de Chaumet 細身ハニカムリングをペアで
という選び方が定番です。
「婚約はプリンセス感たっぷりのジョゼフィーヌ、結婚指輪はシンプルなBeeやクラシックバンド」というミックス使いも人気があります。
5-2. 就活・オフィス
就活やオフィスでショーメを取り入れるなら、目立ちすぎない“きちんとジュエリー”を選びましょう。
- Jeux de Liens Harmony(小サイズ)のPG×小粒ダイヤ
- 一粒ダイヤタイプのシンプルペンダント
スーツに対して大きすぎると悪目立ちしやすいので、
「よく見るとショーメ」とわかるくらいのさりげなさが好印象です。
5-3. 子どもの入園・入学・卒業式
子どもの行事では、派手さより「きちんと感+上質さ」が重視されます。
- Jeux de Liens Harmonyペンダント+小粒ダイヤピアス
- Bee de Chaumet 細身ブレスレット(PG×少量ダイヤ)
校風によっては大きなダイヤや個性的モチーフが目立ちすぎることもあるため、
リアンやハーモニーのような控えめで品の良いラインが一番使いやすいです。
5-4. 誕生日・結婚記念日・自分へのご褒美
自分へのご褒美ジュエリーとしてショーメを選ぶなら、
- 20〜30代:初ショーメにJeux de Liens Harmonyペンダント(中サイズ)
- 結婚10周年などの節目:Liens Evidence/Liens d’Amour のダイヤ多めリング
- 40〜50代:Bee de Chaumetの中〜太めリングやブレスレットで「一本で決まる」ジュエリーに
といった選び方が定番です。
「これを見るたびに頑張ろうと思える」ような、気持ちが上がるデザインを選ぶのがポイント。
5-5. 還暦・退職・金婚式などの節目
還暦・退職・金婚式など、人生の大きな節目には、
ジャケットやドレスに映える主役級ジュエリーを選ぶのも素敵です。
- Joséphine のネックレス/イヤリングセット
- Bee de Chaumet の幅広カフやハイジュエリーライン
将来の継承も考えるなら、リアン/ハニカム/クラウンなど、
同じモチーフで「母はリング・娘はペンダント」など分けて受け継げるセットを意識して選ぶと、ストーリー性も生まれます。
6. 失敗しにくいショーメ選びチェックリスト
最後に、ショーメで「これにしてよかった!」と満足するためのチェックポイントをまとめます。
- まず「軸のコレクション」を決める
・絆・お守り重視 → Liens/Jeux de Liens/Harmony
・クラウン・プリンセス系 → Joséphine
・モダン地金・ユニセックス → Bee de Chaumet - 顔タイプ&骨格で“曲線 or 直線”を意識する
・曲線&ウェーブ寄り → Jeux de Liens/Harmony/ペアシェイプ多めのJoséphine
・直線&ストレート寄り → Liens Evidence/Bee de Chaumet/直線強めのVライン - 年代とライフスタイルでボリュームを調整する
・20代:小ぶりで華奢なものを中心に
・30〜40代:中サイズでほどよい存在感を
・50代〜:ネックレス・ブレスレットはややボリュームを持たせてバランス良く - 「一生モノ」はトレンドより普遍性重視で選ぶ
リアン/Jeux de Liens Harmony/Bee de Chaumet/Joséphineの基本形は、
ショーメのアーカイブに根ざした普遍的なデザインなので、長く愛用しやすいラインです。
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