年齢を重ねると、「一目で高級に見えなくても、着る人の格を引き上げてくれる服・小物」が似合うようになります。今回は、そんな50代・60代の男性にマッチするハイブランドを、スタイル軸ごとに整理してご紹介。スーツでも私服でも自然に溶け込むラグジュアリーアイテムを軸に、“無理のない格上げ”を提案します。
1. イタリア発“Quiet Luxury”を代表する3ブランド
まず注目したいのは、ロゴではなく「素材・仕立て」で魅せるブランドたち。
- Loro Piana(ロロ・ピアーナ):カシミヤやヴィキューナなど、希少素材に特化。ニットやスエードブルゾンは“週末の格”を演出。
- Brunello Cucinelli:ニュートラルカラーの上質カジュアル。ニットセットアップやレザースニーカーは、リラックスした気品をプラス。
- Ermenegildo Zegna:軽い芯地で着やすく、肩肘張らないスーツが在宅勤務後のスーツ回帰層にも人気。
これらはユニクロの「感動ジャケット」や「プレミアムラムニット」と組み合わせても違和感なく、質と価格のコントラストでこなれ感を演出できます。
2. 英米クラシックで“変わらない良さ”を着こなす
流行を追わず、自分のスタイルを持っている人には、Brooks Brothers や Paul Stuart のような“王道トラッド”が刺さります。
特に紺ブレザーやOCBDシャツ(オックスフォードボタンダウン)は、ノータイで羽織ってもキマる設計。GUのスラックスやユニクロのチノと合わせれば、程よい抜け感も作れます。
3. “育てる楽しさ”で人気のアウトドア名品
Barbour は、元は英国王室御用達の防風ジャケット。雨に強く、ゴルフや郊外ドライブにも最適。ビデイルSLはスリムな現代フィットで、野暮ったさを払拭しています。
ユニクロのデニムやスウェットパンツと合わせるだけでも、「ラグジュアリーな休日感」を演出できます。
4. 革小物は“艶”と“構造美”で選ぶ
足元・財布・ベルトで格を出すなら、Berluti のパティーヌや、John Lobb の精緻な木型が大本命。
- Berluti:深い色合いのローファーや長財布が、“使い込むほどに艶が出る”逸品。
- John Lobb:英国靴の王者。外反母趾にも優しく、日本国内でもリペア可能。
ちなみにREGALやスコッチグレインの国産ラインで革靴デビューしてから上位モデルへステップアップする方も多いです。
5. “和の技”が活きる、日本発のラグジュアリー
Porter Classic は、刺し子や藍染めを用いた“職人系ファッション”。ゆったりしたシルエットは、体型変化が気になる世代にやさしい設計です。
ユニクロのEZYパンツやエアリズムインナーに羽織るだけで、“旅人のような知的なカジュアル”に。
6. 時計は“一本勝負”で選ぶ時代へ
Grand Seiko や Patek Philippe は、「ロゴでなく、精度と伝統で語る」ブランド。
- Grand Seiko:ビジネス〜式典まで対応できる三針モデルは、まさに“万能の一本”。
- Patek Philippe:所有すること自体が“人生の節目”を意味する、資産価値あるタイムピース。
7. スタイル別・取り入れ方のヒント
- スーツ中心の方:A+D(Loro Piana×John Lobb)で生地と靴を格上げ。
- 週末はカジュアル派:C+E(Barbour×Porter Classic)で“育てる”楽しみを。
- 小物から始めたい:D+F(Berlutiの長財布、Grand Seikoの三針)で日常に格を。
ブランドを“全身”で固める必要はありません。ユニクロやGU、無印などと一部ミックスすることで、自然に自分のスタイルを作ることができます。
まとめ|「まず一点」から始める、大人の格上げ
50~60代は、見た目の派手さではなく“本物志向”が輝く年代。今回紹介したブランドは、素材・伝統・職人技で魅せるため、無理なく格が上がります。
特に 靴・時計・アウターのいずれか一点をアップグレードすることで、全体の印象が驚くほど変わるはず。ぜひ“長く使える本物”との出会いを楽しんでください。
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